葉酸は水溶性のビタミンB群の1種で、ビタミンB12とともに赤血球の合成に働く、とても重要な栄養素です。
葉酸は胎児の正常な発育に貢献する重要な栄養素で、胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、成長期の子供に特に必要な栄養素です。
妊娠中の葉酸の摂取は、妊娠していない時の2倍近い量の摂取が厚生労働省によって推奨されています。
しかし、妊娠の時期を正確に予測するのは困難なので、妊娠を考えている女性は、妊娠の可能性がある段階で、葉酸を含んでいる食品を、意識して多めに摂るようにしましょう。
葉酸を多く含む食材
肉類では、レバーに多く含まれています。
レバーはなかなか料理がしにくいと思われていますが、おすすめは甲州地区で盛んに作られている「もつ煮」です。
鶏肉専門店があれば手に入りやすいですが、大手のスーパーでも入手できます。
材料は、キンカン(赤玉とも呼ばれる卵の部分)・鶏レバー・砂肝・にんにくのスライス・生姜の千切りです。綺麗に洗って、血合いを取り除き、適当な大きさに切っておきます。
調味料は、醤油・みりん・酒を1:1:1で、材料がひたひたになるほどが適量です。
落し蓋をして煮込みます。煮汁が半分ほどになるまで煮て出来上がりです。
野菜では、菜の花・枝豆・モロヘイヤ・ほうれん草・アスパラガスなどに多く含みます。
フルールでは、いちご・ライチ・アボカド・マンゴーなどがよいでしょう。
その他、納豆やナッツ、牛乳などにも多く含まれています。
水溶性のビタミンなので、茹でたりすると失われやすいので、新鮮なうちに食べられるサラダや納豆、生絞りジュースなどにすると効率よく摂ることができます。
また、ビタミンCやビタミンB12と一緒に摂ると、体内で効率よく利用されます。
葉酸の効果
妊娠すると、初期の段階で胎児の神経管が作られます。その神経管はおよそ28日で閉鎖し発達するにつれて脳や脊髄になる器官で、胎児にこの部分に障害があると、奇形や下半身麻痺などの神経管閉鎖障害が起こることがあります。
妊娠した初期に葉酸を十分に摂取することで、このようなリスクを軽減することができます。
葉酸は、タンパク質や核酸を合成するためのおよそ20種類の酵素が働くために必要な補酵素として重要です。拡散は、細胞の核の中で遺伝情報を持ち、その情報通りにタンパク質を作る命令を出しています。DNAの合成が正常に行われることによって、細胞はその命令に従って正確にコピーをしながら分裂して増え続け、新陳代謝や成長をスムーズに行えるようになります。
胎児期や幼児期の健全な発育のために、とても重要な働きをしているのです。成人にとっても、葉酸はタンパク質の合成に必要なので、葉酸を必要なだけ摂ることで、皮膚や粘膜を強く健全に保つことができるのです。