ポリフェノールとは?苦味・渋味がいいの?

ポリフェノールとは、植物の光合成で生成される苦味や渋味、色素の成分の総称で、

5,000種類以上もあると言われています。

ポリフェノールの「ポリ(=poli)」とは、「多くの」という意味で、

「フェノール(=phenol)」とは、炭素原子が6個平面で結びついたベンゼン環に

水酸基OHが結合した化合物のことです。

水酸基OHには、活性酸素を捕まえて除去する力(抗酸化力)があります。

活性酸素は、ヒトの体内に侵入してきた細菌やウイルスを退治する働きをします。

しかし、ストレスや喫煙、紫外線などの要因によって、

必要以上に活性酸素が増加してしまうと、

体内のたんぱく質や脂質、DNAなどを傷つけてしまい、

老化や生活習慣病の原因になると言われます。

ポリフェノールの強力な抗酸化作用は、活性酸素を除去して、

病気に対抗する力アンチエイジング効果があります。

ポリフェノールは、水に溶けやすいので、

比較的短時間で抗酸化作用を発揮すると言われていますが、

その効果の持続時間が短いので、継続的に摂取することが効果的です。

おもなポリフェノールの種類

《レスベラトロール》

サンタベリーブドウに多く含まれているポリフェノールです。

長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させる作用を持つので、

細胞の生まれ変わりを促進し、細胞を若々しく保ちます。

アンチエイジング効果を期待でき、美肌維持効果も期待できます。

《イソフラボン・リグナン》

イソフラボンは、大豆大豆加工食品に多く含まれている色素成分です。

リグナンは、胡麻亜麻種子に含まれているポリフェノールです。

イソフラボンやリグナンは、女性ホルモン様物質なので、

女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きをします。

ホルモンバランスの乱れからおこる更年期障害などの、

女性特有の悩みを改善することができます。

《ヘスペリジン》

青みかんなどの柑橘類の皮やすじに多く含まれる成分で、ビタミンPとも呼ばれます。

(ただし、ビタミンではありません)

ヘスペリジンは、末梢血管の血流を促進する作用ががるので、

血流を改善し、冷え性などの症状にも効果があります。

抗酸化作用もあるので、血中コレステロールを低下させる効果も期待できます。

《クルクミン》

ウコン、特に秋ウコンに多く含まれている黄色の色素成分です。

クルクミンは、胆汁の分泌を活発化したり、肝機能の解毒作用を促進する作用があるため、

飲酒の前後に摂取すると、アルコールの分解を促進し、二日酔いを予防できます。

《カテキン》

緑茶紅茶などに多く含まれている渋み成分です。

カテキンは、肝臓で作られる胆汁酸の排出を促したり、

血液中のコレステロールや中性脂肪を抑える作用を持つため、

生活習慣病の予防や改善に効果があります。

《タンニン(酸)》

木の幹、葉、樹脂に含まれているポリフェノールで、緑茶紅茶に多く含まれています。

強力な抗酸化作用を持つことはもちろん、

収れん作用があり、皮脂腺や開いた毛穴などを縮ませることができるので、

肌の毛穴を目立たなくさせることができます。

《アントシアニン》

ブルーベリー・ビルベリー・カシスなどに含まれている青紫色の天然色素です。

アントシアニンは、光の情報を信号化するロドプシンというタンパク質をサポートし、

目を酷使して起こる、ぼやけ、疲れ目などを予防、改善する効果があります。

目の疲労感の予防や改善に効果的であるといわれます。

スポンサーリンク
サイドバー
サイドバー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
サイドバー