プラセンタは、哺乳類の胎児を成長させるための胎盤のことです。
ブタやウマなどの動物由来のプラセンタは、
美肌効果や肌の若返りの効果があると言われています。
ですから、サプリメントや化粧品に使われています。
胎盤には、アミノ酸・たんぱく質・糖質・ビタミン類・核酸・ペプチド・ムコ多糖類など、
代謝や肌質の改善に必要とされる成分がたくさん含まれています。
なかでもアミノ酸は、皮膚細胞の新陳代謝を高め、肌に潤いを与えたり、
血液やホルモンを正常な状態に保つ働きが期待されます。
植物の胎座から抽出される植物由来のプラセンタも知られています。
植物なら、寄生虫やHIVなどの病原や、残留ホルモンなどの問題を心配しなくてもいいです。
繰り返しになりますが、プラセンタには多くの栄養素がバランスよく含まれています。
タンパク質の原材料とも言えるアミノ酸、
胎児の血液や筋肉の元となる栄養成分であるたんぱく質、
生命活動のエネルギー源である糖質、
生理機能のバランスを整えるビタミン類、
正常な細胞分裂や新陳代謝をになう核酸、
タンパク質の消化・吸収に作用する活性ペプチド、
細胞や細胞の結合部分の組成物質であるムコ多糖体、
病気予防の効果があると言われる脂質や脂肪酸、
これらの栄養素が理想的な形で含まれています。
プラセンタの効果
肌の新陳代謝を促すプラセンタには美肌効果が期待できます。
ヒトの皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。
表皮層はさらに、角質層・顆粒層・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層の4層で成り立ちます。
肌の潤いは、角質層に含まれる水分の量によって決まります。
プラセンタに含まれるアミノ酸は、
角質層の天然保湿因子としてだいじな働きをしていて、
乾燥によってできるしわを防ぐ効果があると言われています。
皮膚の真皮にある線維芽細胞が、加齢や紫外線、活性酸素の増加により減少して、
肌を支えているコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの生成が減少し、
皮膚の細胞間が緩んでしまい、
シワやタルミができやすく、消えにくくなってしまいます。
プラセンタは線維芽細胞を増殖させる因子を持っているため、
肌の細胞レベルに働きかけて、肌の環境を整えてくれます。
プラセンタは、シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を防ぎ、
活性酸素を除去する働きがあると言われます。
さらに、抗炎症作用で傷ついた表皮の回復を促す作用も期待できます。
プラセンタは、皮膚細胞の新陳代謝を活発にして、メラミンの排出を促すので、
美白効果があると注目されています。
アトピー性皮膚炎というのは、アレルギー体質に刺激が加わってできる、
かゆみを伴う慢性的な皮膚疾患のことです。
皮膚の細胞がアレルギー反応を起こすと、
細胞が壊れてヒスタミンという物質が発生します。
ヒスタミンは炎症原因の一つとされているのですが、
プラセンタはこの反応を抑える効果があると言われています、
プラセンタの本来の働きである皮膚を保湿し、新陳代謝を活発にするため、
皮膚の再生力を高める働きから、アトピー性皮膚炎を改善する効果が期待できます。
《その他のプラセンタの効果》
- 更年期障害の症状を改善する効果
- 疲労回復効果
プラセンタの摂取
プラセンタを含む食品には、メロンなどの植物の胎座があります。
※胎座…植物の子房の中で種に触れている部分
プラセンタはサプリメントから摂取するのが効率が良いでしょう。