アントシアニンとは?目に効く?

アントシアニンは、ブルーベリーやナスなどに含まれるポルフェノールの一種で、

植物が、紫外線などの有害な光のダメージから身を守るために作り出した

青紫色の天然色素です。

ヒトは、太陽からの紫外線を受けると、メラミンという色素で肌を黒くして、

体内に紫外線が入ることを防ぎ、細胞が傷つかないように守ります。

植物も、アントシアニンなどの色素を作って、

紫外線などの有害な光から体を守っているのです。

自然界にはたくさんの種類のアントシアニンがあり、

その種類の数は400とも500とも言われています。

PH・温度・濃度・金属イオン・酵素などの条件により、

色合いや構造に微妙な違いが現れてきます。

その美しい色調と、合成着色料よりも安全性が高いので、

古代から、食品の着色に使われてきました。

アントシアニンの効果

アントシアニンには、視覚機能を改善する効果があります。

視覚とは、対象物光の情報としてとらえて信号化し、

その信号を脳に伝えて像として判断・認識します。

この信号を脳に伝えるのが、目の網膜にあるロドプシンというタンパク質です。

ロドプシンは光を受け取ることにより分解され、

新たな光の情報を得るために再合成され、元の状態に戻ります。

長時間、目を酷使すると、ロドプシンの再生が遅れてしまい、

目がショボついたり、ぼやけたりする疲れ目の原因となります。

アントシアニンには、ロドプシンの再合成を促す働きがあり、

視覚機能を改善する効果があるのです。

アントシアニンには、白内障の予防効果もあります。

白内障というのは、目の水晶体が白く濁ってしまい、

見えにくくなり、視力が低下する病気です。

水晶体は、タンパク質でできているので、

卵の白身に熱を加えると白く固まってくることでもわかります。

目のタンパク質が、紫外線による酸化のダメージから濁るのです。

アントシアニンの抗酸化力が、紫外線による酸化から水晶体を守ります。

アントシアニンにはその他にも、

目の視神経が酸化ストレスによって傷つき弱ってしまうために起こる

緑内障の予防にも効果があります。

アントシアニンには、花粉症を予防する効果も期待できます。

体内に入ってきた花粉を有害なものと感知し、体の外へ排出しようとします。

この時にヒスタミンという物質が放出され、花粉を洗い流そうとするため、

くしゃみ、鼻水、鼻ずまり、目のかゆみなどが引き起こされます。

アントシアニンは、ヒスタミンを減少させる働きがあるので、

花粉症の予防効果があると言えます。

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