モリンガは、葉も茎も根も、ほとんどすべての部分を食べることができ、
ハーブの1種として利用されることもあります。
モリンガは、根にワサビのような辛味と香気があり、ホースラディッシュの代わりに使われることがあります。
また、幹は薄いグレーで、大きな羽状の葉はマスタードのような香りがします。
黄色を帯びた白い花が咲き、45cmほどの大きさになる大きな豆のような実ができます。
モリンガの利用
モリンガの葉には、貝や甲殻類の毒素を中和する効果があるとされ、料理にも使われます。さらに、栄養が豊富なので、家畜の餌や堆肥としても使われます。
熟した種子は、ナッツのように炒って食べられます。また、種子からとれるオイルは、味や香り、色がなく、酸化しにくいために、ドレッシングや潤滑油、軟膏など、さまざまな用途があります。長鎖脂肪酸が多く含まれているので、肌にやさしく、高級化粧品にも使われています。
モリンガの効果
モリンガにはビタミンAやC、β-カロテンが豊富に含まれており、ミネラルとしてもカルシウムやカリウム、鉄を多く含みます、特に葉は栄養素が豊富で、ビタミンAの補給として、貧困地域の乳児や妊婦・授乳婦の栄養失調の治療と予防のために使われています。
モリンガには、炎症を抑える効果があります。
非ステロイド性鎮痛剤のインドメタシンとどうように作用して、痛みを緩和します。
種子にはβ-シトステロールが含まれており、コレステロールとよく似た構造をしており、免疫系細胞の反応を抑制して、喘息などにも効果を発揮します。
モリンガには、強い抗細菌成分が含まれています。
モリンガの種子の抽出物には、食中毒原因菌のコレラ、大腸菌、黄色ブドウ球菌の3種の細菌に対して抗菌作用を示しています。
モリンガに含まれるイソチオシアネート類には、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌に対する効果もあるとされています。
ガン細胞の増殖を抑えたり、治療効果なども研究されているようです。