ヒアルロン酸は、ヒトの目や皮膚、関節、脳、動脈など、
体内のいたるところに存在しています。
保水力がとても高く、1gで6ℓもの水を含むことができる成分です。
ヒアルロン酸は、20歳をピークにどんどん減少を続け、
40歳代から、その減少スピードは急激に高まります。
60歳代になると、体内のヒアルロン酸の量は、20歳代の半分以下になってしまいます。
目や肌や関節には、特に多くのヒアルロン酸が存在します。
ヒアルロン酸は、目の形を保つために欠かせない成分です。
目の乾きを防止するためにも適しています。
肌にあるヒアルロン酸は、乾燥を防ぎ、みずみずしさやハリを与えます。
関節の軟骨は、骨と骨との間のクッションの役割をしていて、
ヒアルロン酸が、曲げ伸ばしなどのスムースな動きを助けます。
ヒアルロン酸は熱に弱いので、調理する時には40℃まででしないと
成分が破壊されてしまうので、食品から摂取するのは難しいことが多いのです。
また、分子が大きいので、カラダに吸収されにくいことも知っておきましょう。
最近では、吸収されやすいように、分子を小さく加工したヒアルロン酸を使用した
サプリメントなども多く販売されています。
ヒアルロン酸の効果
目の潤いを保つ効果があります。
ヒアルロン酸は保水力が高く、粘り気の強い成分なので、
涙を角膜の表面につなぎとめて、乾燥を防ぐことができます。
それで、ドライアイの予防や改善に効果があると注目されています。
目はカラダの中で唯一、外気にさらされている臓器といえ、
最も水分を必要とする部位であるとも言えます。
硝子体は眼球の3分の2を占めていて、99%は水分なので、
ヒアルロン酸はその水分をつなぎとめることで、硝子体を丸く保ちます。
美肌効果も期待できます。
ヒアルロン酸は、真皮に含まれている成分で、
コラーゲンやエラスチンなどとともに、肌に潤いとハリを保ちます。
年齢を重ねることで皮膚のヒアルロン酸が減少すると、
弾力も減少し、潤いも失われるために、カサつきや肌荒れの原因となります。
潤い成分であるヒアルロン酸を補うことで、
弾力性のある肌を維持することができるのです。
ヒアルロン酸は、関節と関節の間のクッションである軟骨に含まれ、
関節の動きを滑らかにする効果が期待できます。
関節の中でも、膝の関節は、全身の体重を支えているために、
かなりの負担がかかってしまう部分です。
歩くだけでも体重の3倍もの負担がかかると言われています。
軟骨がすり減ることで、骨と骨がぶつかり、痛みや炎症が引き起こされてしまいます。
ヒアルロン酸は軟骨を形成し、スムーズな動きを手助けすることにより、
痛みを和らげる効果があると言われています。
《ヒアルロン酸を含む食品》
- ニワトリのとさか
- 魚の目
- 豚足
- フカヒレ
- すっぽん
- うなぎ