グルコサミンは、関節の痛みの緩和に効果があると言われています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
グルコサミンは、細胞と細胞をつなぐ物質の一種で、
糖にアミンが結びついた成分です。
本来は体内で生成されて、軟骨や爪、靭帯や心臓弁などに存在していますが、
年齢とともに減少していきます。
関節の軟骨は、軟骨細胞とその間を埋める細胞の結合組織で構成され、
60~80%が水分です。
軟骨細胞は、関節軟骨の製造工場のような働きをしていて、
さらに、古くなった成分を分解して関節軟骨内のバランスを保ちます。
グルコサミンを摂ると、吸収されて関節の軟骨成分として利用されます。
年齢を重ねるにつれて、体内でグルコサミンを生成する能力が衰えてきます。
そして、軟骨は関節にかかる衝撃を和らげる働きも衰えてきます。
すると、骨の間にある軟骨が少しずつ減り始め、磨り減ってしまうと、
骨と骨が直接すれあい、骨が変形したり、違和感や痛みを生じるようになります。
グルコサミンは、関節と関節の間のクッションとして働く軟骨の成分の一つなので、
グルコサミンを補給することにより、
軟骨の摩擦が抑えられ、
変形関節症の痛みや腫れを緩和し、
傷ついた軟骨を修復して再生を促します。
スポーツをする人は、ごく限られた部位に負担をかけることが多くなり、
軟骨が磨り減りやすくなります。
そんな場合にもグルコサミンが良い働きをします。
グルコサミンの効果
ヒトの体には140以上の関節があり、関節の周囲は関節包という膜で覆われています。
関節包の内側には滑膜という膜があり、その中は関節液で満たされています。
軟骨も滑膜の内側にあるので、周囲は関節液で囲まれています。
軟骨が擦り減ったり変質したりすると、クッションの働きができなくなり、
関節痛や変形性関節症が起こってしまいます。
グルコサミンは、擦り減ったり変質したりしている軟骨を修復して、
関節痛や変形性関節症を改善する効果があります。
グルコサミンは、軟骨に働きかけて、関節部分の細胞の新陳代謝を促し、
軟骨のクッションの働きを修復するので、
炎症性関節炎や痛みを改善します。
グルコサミンにはその他、
細胞の炎症を抑える作用や、
血中の血小板の凝集を抑える効果もあります。